168-参-財政金融委員会-2号 平成19年10月30日 平成十九年十月三十日(火曜日)    午前十時開会     ─────────────    委員の異動  十月二十九日     辞任         補欠選任      大塚 耕平君     大久保潔重君     ─────────────   出席者は左のとおり。     委員長         峰崎 直樹君     理 事                 大久保 勉君                 円 より子君                 愛知 治郎君                 田村耕太郎君     委 員                 尾立 源幸君                 大久保潔重君                 川崎  稔君                 富岡由紀夫君                 長谷川憲正君                 水戸 将史君                 森田  高君                 簗瀬  進君                 横峯 良郎君                 小泉 昭男君                 椎名 一保君                 田中 直紀君                 中山 恭子君                 林  芳正君                 森 まさこ君                 荒木 清寛君                 白浜 一良君                 大門実紀史君    国務大臣        財務大臣     額賀福志郎君        国務大臣        (内閣府特命担        当大臣(金融)        )        渡辺 喜美君    副大臣        内閣府副大臣   山本 明彦君        財務副大臣    遠藤 乙彦君    事務局側        常任委員会専門        員        藤澤  進君    政府参考人        内閣府政策統括        官        齋藤  潤君        警察庁長官官房        審議官      井上 美昭君        金融庁総務企画        局長       三國谷勝範君        金融庁監督局長  西原 政雄君        財務大臣官房総        括審議官     鈴木 正規君        財務大臣官房審        議官       川北  力君        財務省主計局次        長        真砂  靖君        財務省国際局長  玉木林太郎君        厚生労働省政策        統括官      薄井 康紀君    説明員        会計検査院事務        総局第一局長   諸澤 治郎君    参考人        日本銀行理事   稲葉 延雄君        日本銀行理事   堀井 昭成君     ─────────────   本日の会議に付した案件 ○政府参考人の出席要求に関する件 ○参考人の出席要求に関する件 ○財政及び金融等に関する調査  (国際金融に関する件)  (租税特別措置に関する件)  (景気動向に関する件)  (国有財産の有効活用に関する件)  (多重債務者対策に関する件)  (証券税制に関する件)     ───────────── ○富岡由紀夫君 民主党の富岡由紀夫でございます。  今日は、両大臣に所信表明の中身についてお尋ねをしたいと思っております。  所信表明の中にも書いてありますけれども、先ほどの答弁にも出ておりましたけれども、財政再建が必要だと、そのためには様々な歳出削減改革を行って無駄を省いていくということを述べられておりますし、先ほども御説明ございましたけれども。無駄を省くというふうに書いてあるんですが、おっしゃっていらっしゃるんですが、無駄というのはおありになるんでしょうか。 ○国務大臣(額賀福志郎君) 今、無駄を省きというのは、やっぱり今までいろいろな予算を使ってきて政策効果がどの程度に上がっているのか、時代の変遷、あるいはまた環境の変化によって最大的な効果を上げる予算の使い方、そういうことを考えた場合に、おのずと費用対効果というものが生まれてくる場合があると思っております。 ○富岡由紀夫君 昨日、前防衛事務次官の証人喚問がありまして、本当は防衛庁時代のお話も聞きたいんですが、それはあえてお尋ねしないんですが、一般論として、こういう省庁、役所と民間の業者がこういう癒着をしている、接待攻勢を掛ける、これは国民の税金を扱っている立場といたしまして私はかなり無駄が生じているんじゃないかと思うんですけれども、その点に対する御認識はどういうふうにお持ちでしょうか。役所と業者との癒着、接待攻勢ですね、そこに無駄が発生するかしないか、どういうふうにお考えなのか、お尋ねしたいと思います。 ○国務大臣(額賀福志郎君) ですから、行政を的確に行っていく、あるいはまた的確な政治判断をしていく場合に、やっぱりきちっとした実態の在り方、あるいはまた情報というものをきちっと把握していくことは、効率的、合理的な仕事をしていく上に不可欠であると思います。  したがって、その手法、やり方ですね。やっぱり役所としては、自分が担当している、例えば農林省であれば農業の方あるいはまた食品会社の方、それぞれ、国交省であれば運輸関係の業者あるいはまた建設関係の業者、そういうものを的確に把握するために、しかるべき透明性を持った形できちっと状況を把握していくことは大事なことであると思っております。  そういう中で、守屋次官のように、そういう、ゴルフをしたり、接待を受けたり、そういうことは、それはあるまじき行為であるというふうに思います。 ○富岡由紀夫君 なぜあるまじき行為なんですか。  具体的に申し上げますと、ゴルフのお金を、ゴルフ代を、プレー代とかいろんなプレゼント代とか、そういったお金が多分業者の側からとすると支出として出ているわけなんですけれども、そのお金はなぜ出すんだというふうにお考えですか、一般的に。 ○国務大臣(額賀福志郎君) それは本人に聞いてみなければ分かりませんけれども、私が言っているのは、状況把握、実態を知るためには、ちゃんとある政策目的を持って、しかもなおかつ、役所なら役所に呼んで状況の報告をさせるとか、そういうことのやり方が適切だろうというふうに思います。  したがって、ゴルフに行ってどうのこうのということは、それはプライベートな時間であるけれども、かかわり合いのある業者と誤解を与えるようなことがあってはならない。しかもなおかつ、昨日の証言から見れば、長い間そういうことが続けられていて、公務員倫理規程にも違反をする、国民の理解を得ることがとてもできない、そういう意味で私はあるまじき行為であるというふうに言いました。 ○富岡由紀夫君 ちょっとお尋ねしたのは、プレー代を持ってあげたり食事代を持ってあげたりするのは、なぜそういうことを業者がするのか、どういうふうに御認識されているのか、ちょっとお尋ねしたんですけれども、その点についてお答えいただいてなかったんですけれども、もう一度改めて端的に、簡潔にお答えいただきたいと思います。  なぜそういった形で業者がプレー代を持ったりするのか、役人に対して接待をするのか、負担をしながらやるのか、お伺いしたいと思います。 ○国務大臣(額賀福志郎君) それは、当事者ではない私がコメントすることではありません。 ○富岡由紀夫君 お答えいただけないんですか。  多分、何か見返りがあるために、見返りを目的としてそういうことをしているんじゃないんですか。ただ単に慈善事業として役所の人に、役人の方に接待したり、いろんな供与、いろんな贈物をしたりするんですか。それがどうしてそういうことが行われるかというのは、全く当事者じゃないから分からないというお答えでよろしいんですか。 ○国務大臣(額賀福志郎君) それは、倫理規程からいってもそういうことがあってはいけないことであるというふうに思います。 ○富岡由紀夫君 何で倫理規程があるんですか、それでは。 ○国務大臣(額賀福志郎君) それは、だからお互いに行政が利害関係のことでゆがめられてはいけないと、そういうことであります。 ○富岡由紀夫君 じゃ、財務大臣ですから財政的な観点でお答えいただきたいと思うんですが、そういった癒着が行われると、国の予算の使い方、先ほど申しました無駄遣いがあるのかないかという観点でいうと、そういったところに無駄というのは発生する余地はないとお考えですか、それともそこから発生する可能性もあるんだとお考えなのか。その辺の財務大臣としての財政的な面からその癒着についての、何というんですか、マイナス面、あればお答えいただきたいと思いますけれども。 ○国務大臣(額賀福志郎君) これは、具体的な事象があってこういうことが起こっているということであれば分かりやすいけれども、常識的には行政マン、政治家はそういう業界と利害関係でお互いに行政をゆがめてはいけない、政策をゆがめてはいけないというのは当たり前のことであります。 ○富岡由紀夫君 ちょっとお答えいただけないんで申し上げますけれども、なぜそういう接待をするかというと、当然業者としては見返りを求めて、経済的なリターンを求めてやっているんだと思うんですよね。そうしなければ、先ほど言いましたように慈善事業を役人に対してしているようなものですから、そんなことはあり得ないと思います。民間の会社でも、接待するときにはちゃんと、仕事を受注したいとか商品を買ってほしいとか、そういった目的があって接待しているわけなんですけれども、そういった目的を持って役人に対してやっているわけなんです。  そのお金というのは、出したお金のところは、仕事を受注することによって元が取れると踏んで多分いろんな接待をされているんだというふうに思いますけれども、そういったことになるとどういうことかというと、本来であれば、価格に、安い価格で発注できたものを、その接待費まで上乗せして多分契約をして、その分はちゃんと元を取っているというふうに考えるのが普通なんですけれども、ということはどういうことかというと、国民の税金が無駄に使われているということに私はなっているんだというふうに思っておりますけれども、その点に対して大臣のお考えはいかがでしょうか。 ○国務大臣(額賀福志郎君) それはだから、私も防衛庁長官時代に施設庁の事件とか調達本部の事件があって、そういうのは無駄なお金が使われたと同時に、それは役人として、これは犯罪行為でありますから、そういうことが再び起こることがないようにきちっと綱紀を粛正し、そしてチェック機関を設けて組織の再編成を行ってきたりしたわけでございます。 ○富岡由紀夫君 ちょっと、本当はもっとお伺いしたいんですけれども、時間がないんであれなんですが、是非今度財務大臣という立場で、そういった業者との癒着というのは国の税金の無駄遣いにもつながっているんだと、本来であれば安い価格で発注できるものを、接待費、ゴルフ代を上乗せして発注しているということになっておりますから、その点も踏まえて厳しく各省庁の監督をお願いしたいというふうに思っております。 ○国務大臣(額賀福志郎君) それは当然のことで、入札とか随意契約においても、それは透明性、競争性を発揮してできるだけ合理的にそういうことがなされていかなければならないということ、それから役人は、あるいはまた我々も業界とそういう癒着関係をつくることは行政をゆがめることであるということは当然のことであります。 ○富岡由紀夫君 額賀大臣は多分そんなことなかったと思いますけれども、防衛庁の長官時代も、守屋次官の自宅に行ったり、いろんな会合に一緒に同席したり、接待の場に同席したり、そういったことはなかったということでよろしいんでしょうか。 ○国務大臣(額賀福志郎君) それは、そういうことはありません。ただ、防衛庁でもいろいろ仕事がありますからね。行政マンで、どこかの知事さんと、あるいは市長さんと交えて会食しながら状況報告を受けたりしたことはありますけれども、あとはパーティーか何かありますよね。パーティーというのは、あれですよ、防衛庁なら防衛庁で、何だっけかな、防衛父兄会だとか隊友会だとか、そういうときにOBの人とか来られて、そういうときには僕も大臣として参加をしたりしてあいさつをする、そういうことはあります。 ○富岡由紀夫君 是非しっかりとちゃんと国民に説明できるような接し方をしていただきたいなというように思っております。  ちょっとこの所信表明について詳しくまたお伺いしたいと思うんですが、今日の新聞で、昨日、国税庁が法人申告所得額、直近一年の、発表されました。それによると、所得額は過去最高の五十七兆円だということで非常に景気がいいということを結果として出しているんですけれども、ただ黒字の企業の割合というのはまだ三割ぐらいしかないということで、バブルのときはまだ半分ぐらいが黒字企業だったのに、今回の景気回復局面は、史上最高の利益を上げておきながら、黒字企業というのは三割しかないと、この違いはどこにあるのか、どのようにお考えなのか、財務大臣としてお考えをお示しいただきたいと思います。 ○国務大臣(額賀福志郎君) 私も実態的にきちっと分析をしたわけではないけれども、どうも大企業の製造業は元気がいい、収益がいい、しかしどうも中小企業とか非製造業部門というのはなかなか元気が出ない。じゃ中小企業がどうして元気が出ないのかということについては、やっぱり一つは、本当に中小企業が競争力を持つためには生産性を上げていかなければならない、生産性を上げていくためには、技術力だとか商品開発力だとか、そういうものができなければ人件費を抑えていくしかないということでございますから、そういうところにやっぱりまだ日本の経済が正常な姿になっていないところがあるというふうに思っております。  したがって、これから、大企業中心ではなくて、中小企業もきちっと価格転嫁ができて波及が及んでいくような形をどうしてつくるかということ、もう一つは、やっぱり設備投資とか消費とか、そういうものがうまく回転をしていくためにはどうしたらいいのか、消費をどういうふうに拡大をしていくのか、そういうことも含めて政策を考えていかなければならないのではないかという思いがいたします。 ○富岡由紀夫君 今お答えいただいた内容なんですけれども、中小企業に景気の波及効果を、実感を味わってもらうと、景気の回復を波及させるには考えていかなくちゃいけないというんですけど、今どのようにお考えなんですか。全く手付かずの状況なんですか。中小企業に対してもそういった景気回復の恩恵を持ってもらうようにするための政策、具体的な政策、今どのようなものを持っていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。 ○国務大臣(額賀福志郎君) そうですね、大きな眺めで大局観から見れば、やっぱり企業の空洞化で汎用品的な物づくりは全部海外に移転をしてしまった。地方にもやっぱり企業の誘致をしてもなかなか出てこれない。元気がいいのは、やっぱり自動車産業だとか液晶テレビだとか、そういうところの企業が配置されているところが元気がいいことでありますから、もうちょっとそこのところを、個別に従来の中小企業政策を延長するのではなくて、世界の中で日本の中小企業がどういうふうに生きていくことができるのか、人材育成、技術力、そういったことをやっぱり総合的に考えていく必要があるのではないのか、日本のリーディング産業は何なのか、そういうことをひとつ考えていくことが大事であると思います。  もう一つは、やっぱり地方の活性化に伴うことと、それから国民の生活の安定をするという意味で、教育だとかあるいはまた医療だとか福祉だとか、そういうところに、行政サービスだけではなくて、やっぱり産業化をしていく中でそういうものが地域の中で生かされていく道はないのか、そういうことを考えていくことが大事なのではないのか、そういうためにインセンティブを与えていく必要はあるのではないかというふうに思います。 ○富岡由紀夫君 ちょっと具体的な中身がお答えいただいていなかったんですけれども、中小企業、先ほどちょっと具体的な話あったのは、人件費を抑えるような効率的な努力をしてくれと、若しくは技術改革によって生産性を上げるんだというお話ありましたけれども、そういったことが、中小企業といっても二百今五十万社ぐらいありますから日本全体で、そういった企業、日本全体の企業に対してそういったことを要望して、本当に中小企業がそれによって、景気のまだ回復の実感を持てていない状況から脱せるというふうにお考えですか。  すべての企業に対して、厳しい厳しいと今非常に厳しいという声が大きくなっているわけなんですけれども、それに対して更にもっと人件費を下げろと、効率化しろと、生産性を上げろと、効率化をしろと、そういうことをおっしゃって、それによって中小企業の景気が回復するというふうにお考えなのか、お伺いしたい。改めてそこの点だけに絞ってお伺いしたいと思います。 ○国務大臣(額賀福志郎君) いやいや、人件費を下げろとは言っていないんですよ。いや、生産性を上げていくために、競争力を維持するために、生産性をいろいろ技術革新等で上げるか、やむを得ず人件費を下げざるを得ないような状況になっているからやっぱり元気が出ていないという話をしたわけでございます。  だから、やっぱり今の日本の経済は構造転換の真っただ中にあるわけでございますから、我々もそういう中小企業の生きるべき道というものについて、人材育成だとかITの革命だとか、様々な分野でインセンティブを与えながらこれをやっていかなければならない。現実的に、新しい企業が生まれるよりは廃業する数の方が多いということでございますから、そういうものをどういうふうに打破をしていくのかということは重大な政策課題であるというふうに思っております。  したがって、経済は、やっぱりすべて我々がかゆいところにまで手を届かせることが本当に経済の活性化になるのかどうか。インセンティブを与えて呼び水的な政策をしてやることの方が大事なんだろうと、こう思います。したがって、中小企業の皆さん方もやっぱり自らの問題として、これはきっちりと企業の改革あるいは人材育成、技術革新等について臨んでもらわなければならないというふうに思います。我々が全部お抱えでやれるわけではないというふうに思います。 ○富岡由紀夫君 基本的には自己責任でやってくれというふうに聞こえるんですけれども、技術革新、人材育成しろといいましても、それに対応できる企業というのは私は限られていると思うんですね。ほとんどの企業は今汎用品は海外で生産していると言っていますけれども、日本の企業でもまだほとんど汎用品を作っている企業は一杯あります。そこの中で生産性を上げろといったって、できないところがもう一杯あるんですね。それにもかかわらず、そういったものを技術革新せいというふうに言っても、無理なことを言っているようにしか聞こえないんですね。ですから、それではいつまでたっても実効性のある景気回復にはならないんだと私は思っております。もっと例えば消費全体を活性化させるような具体的な政策を、お考えをお示しいただけるのかなと思ったんですけれども、そうじゃなかったので非常にちょっと残念に思っております。  それと、なぜ今中小企業が余り、これだけ大企業が景気がいいのに中小企業が利益を上げられないかという理由の一つとして、私は、企業の努力、今言ったような技術革新しろとか人材育成しろとか生産性上げろとか、そういった企業努力だけでは及ばないところに原因があるんじゃないかなと私は思っております。具体的には、もうみんな一生懸命企業が、勝った企業と負け企業ありますけれども、そこは企業のそういった総合力というよりは、価格決定権を持っている企業とそうでない企業、具体的に言うと発注元と下請企業、この差だと私は思っているんですね。ですから、そこは企業が幾ら努力しても、同じ業界のレベルで、中小企業のレベルであればみんな一生懸命そこそこ努力していると思うんですけれども、ただ、親元と下請企業、若しくは材料の納入企業、そういったところの価格決定権を持っているか持っていないかによって差が付いてしまっているというのが今の日本の構造的な一番の問題点だと私は思っているんです。  ですから、そこのところを根本的に改めないと、一生懸命、日本全体の景気が良くなったといっても、一部の企業だけが利益を上げて、ほかのところはみんな犠牲者になっていると。中小企業もそうだし、若しくは大企業で働いている従業員もそうですね。人件費を抑制させられて厳しい、賃金を下げられて厳しい労働を強いられている。それで利益を上げているということで、この姿が決して私は美しい、安倍さんが言っていましたけれども、美しい日本の姿、日本の美しい景気回復の姿とは思えないと思っているんです。ですから、その今の構造的な問題点を是非解決できるような施策を考えていただきたいなと私は思っております。  なぜこういうふうになったか、本当はいろいろとあるんですけれども、具体的には、これ金融庁の方にも関係あるんですけれども、株主の権利が強くなり過ぎて、短期的な収益を企業に求め過ぎている。その結果、企業のリストラ、過剰なリストラをやったり、下請企業に対する価格の抑制をしたり、そういったことが起きているんじゃないかなと思っております。  一生懸命上げた利益がどこへ行っているかというと、みんな配当金という形で株主とか、役員報酬という形で役員に行ってしまっているんですね。会社が栄える、日本の景気を良くする、経済を良くするというのは何のために大臣はやっていらっしゃるか、お考え後で教えていただきたいんですけれども、私は、やはり日本の国民を豊かにするために日本の経済というのは成長しないといけないと、会社も利益を上げないといけないと思っているんですが、今は全く本末転倒で、日本の国民がないがしろにされていて、その犠牲の下に一部企業のところが利益を上げている。株主が配当金を受け取っている、若しくは役員が役員報酬をかなり多額な金額を受けている、そういう状況だと私は思っております。  そういう状況が、日本の景気を良くする、経済を回復するというふうに言っておりますけれども、決して国民のためになっていないと、本末転倒だと私は思っております。是非その点をしっかりと御認識をされていただいて、本当に国民のためにはどういった景気回復がいいのか、経済の成長が望ましいのか、是非考えていただきたいなと私は思っております。そういった意味で、今の景気回復局面というのは決して日本の国民のためになっていないと、こういうふうに思っておりますので、是非その点も踏まえて景気回復のいろんな具体的な政策を取っていただきたいなと思っております。  ちょっと今の考えについて、御意見があればお伺いしたいと思います。 ○国務大臣(額賀福志郎君) おっしゃるとおり、雇用の面、賃金の面等においてやっぱり構造的に問題が出てきているわけですね。  バブル経済崩壊後、やっぱり学卒でもまともなところに就職ができていない。ニートだとかフリーターだとかが出てくる。だから、私は、そういうところにやっぱり何らかのインセンティブを与えて、きちっとまともな仕事、正社員として仕事ができるような環境づくりをして、若い人たちに希望を持たせなければならない。そのためにどういうインセンティブを与えていくか。これは税金で給料を払うわけにはまいりませんから、どういうインセンティブを与えればそういうことができるのかということは知恵を絞る必要があると思います。そういうことがなされていくことによって若い人たちが一定の所得を得ることができるようになれば消費者対策の一環にもなるし、あるいはまた消費を刺激することにもなるし、そういうことを、賃金をどういうふうになだらかにしていくことができるのかということは一つの課題であるというふうに思っております。 ○富岡由紀夫君 時間がないので次の財政再建のお話に移らせていただきますが、二〇〇九年度までに、財源の問題ですけれども、基礎年金の国庫負担割合を二分の一に増やすと。そのためには数兆円の新たな財源が必要だということなんですけれども、その財源はどのようにお考えなのか、現時点で分かる範囲でお答えいただきたいと思います。 ○国務大臣(額賀福志郎君) 二〇一一年までにプライマリーバランスをきちっとするということでございまして、ようやく…… ○富岡由紀夫君 いや、年金のこと、年金。年金、二〇〇九年の年金。 ○国務大臣(額賀福志郎君) 二〇〇九年の、例の二分の一ですね。  二〇〇九年の年金の国庫負担を二分の一に、三分の一から二分の一にするということについては、これは消費税も含めた形で安定した財源をどうしていくかということで議論をしたいというふうに思っております。 ○富岡由紀夫君 今、二〇一一年のプライマリーバランスを黒字化させるというのと、二〇一〇年代半ばには安定的に財政再建ができるようにするという話なんですけれども、その中で消費税の果たす役割をどの程度考えていらっしゃるのか、追加的に教えていただきたいと思います。 ○国務大臣(額賀福志郎君) いや、これから議論をしていくことにします。それから、与党としても今お互いに議論を始めたところでございます。と同時に、これは与野党ともに共通の国家的な課題であると思っておりますから、この国会の場でも議論をしていただいて、そして民主党とよく議論をし、すり合わせをし、国民の安心をつくるために安定した財源をつくっていくためにどうしたらいいかということの議論をしていくこと、協議をしていくことが大事であると思っております。 ○富岡由紀夫君 先ほど二〇〇九年に基礎年金の国庫負担を二分の一にするのにも消費税を考えていくというお話だったんですけれども。  あともう一つ、経済財政諮問会議の中で議論されたという報道を聞いているんですが、プライマリーバランスを二〇一一年に黒字化するためにも今頑張っているんですけれども、それが成長率が当初予定していた三%じゃなくて二・二%に下がったときには、更に追加的な増税として六兆六千億円、六・六兆円の追加的な税収増が必要だというふうに議論されたと聞いております。それも消費税で充てるとすると、やはり二%から三%ぐらいの消費税の引上げが必要だというふうに議論されたというふうに報道されているんですけれども、この点をどのように財務大臣は考えていらっしゃるのか、教えていただきたいと思います。展望だけじゃなくて、具体的な行動が見えるようなお答えをいただきたいというふうに思っております。 ○委員長(峰崎直樹君) 時間が過ぎておりますので、答弁は簡潔にお願いいたします。 ○国務大臣(額賀福志郎君) これは先ほども言いましたように、我々与党の中で消費税も含めた形でどう対応していくかを議論したいと。消費税だけを取り上げて、消費税ばあんといくんではなくて、法人税とか所得税とか全体的な枠の中でどういうふうに安定した財源をつくるかということでございます。 ○富岡由紀夫君 終わります。